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PC ファン騒音の切り分け
低負荷でも騒音が出る PC で、ファン・ポンプ・共振のどれが原因かを特定する手順
低負荷時の騒音は、ファンの回転数を一時的に下げて音の変化を見れば原因を特定できる。
手順
FanControl (Rem0o) か BIOS で、対象ヘッダのファン出力を手動で変える。
- 対象ファンを 20% に固定し、10 秒聞く
- 0% に固定し、5 秒聞く (5 秒を超えて止めない)
- ケースのサイドパネルとトップパネルを手で押さえ、音の変化を聞く
| 結果 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 20% で音が消える | ファン回転数が高い | ファンカーブを下げる |
| 0% でも同じ音が残る | ポンプ音 | ポンプ出力を 60-70% に固定 |
| パネルを押さえると音が変わる | 振動がケースに伝わり共振している | ネジの締め直し、防振ワッシャー |
アイドル時の温度が高い場合
- 簡易水冷の冷却液温度は数分単位で変化する。ファン回転数を下げた直後に CPU 温度が数秒で上がる場合、原因はファンではなく CPU から冷却液への熱伝達
- 確認項目
- ポンプの回転数センサー値が 0 または不安定でないか
- ポンプヘッダがファンカーブに含まれていないか (ポンプは 100% 固定が基本)
- コールドプレートの保護フィルム剥がし忘れ、グリス量、取り付け圧の偏り
- ファンカーブを調整する前に、アイドル時の CPU 温度とポンプ回転数を確認する
ファン追加の判断
- ファン追加で騒音が下がるのは、温度が高く既存ファンが高回転で回っている場合のみ
- 温度に余裕がある (CPU 負荷 10% 前後、GPU 50°C 未満など) 場合、追加しても騒音は下がらない
- 判断前に、負荷時の CPU/GPU 温度とファン回転数を LibreHardwareMonitor か HWiNFO で記録する
簡易水冷 (AIO) 固有の注意
- ラジエーターがポンプより低い位置にあると、ポンプ内に空気が溜まり騒音が出る
- ラジエーターはケーストップへの取り付けが推奨される (フロント取り付けの場合はチューブ側を下にする)
- ファンカーブの Step Up Time を 3-5 秒にすると、CPU 温度の短時間スパイクで回転数が上下しなくなる
- フロント取り付けでは、ファンはメッシュ・ダストフィルター・ラジエーターの 3 層を通して吸気する。抵抗が増えるため、同じ風量に必要な回転数が上がる
- ダストフィルターの目詰まりも抵抗を増やす。騒音が増えたら最初に清掃する
- 静音化の手段はファン追加ではなく、カーブ調整か静圧型の低騒音ファンへの交換
ファンカーブ例 (360mm AIO、温度ソース CPU Tctl/Tdie)
| CPU 温度 | ファン出力 |
|---|---|
| 50°C 以下 | 25% (最低回転数付近) |
| 65°C | 35% |
| 75°C | 55% |
| 85°C | 80% |
| 90°C 以上 | 100% |
- Hysteresis 3-5°C、Response time 3-5 秒
- 最低回転数は FanControl の Calibrate で確認する
Ryzen 7000 系のファンカーブ
- Ryzen 9 7950X の Tjmax は 95°C。全コア負荷時に 95°C へ達するのは仕様の動作
- アイドル中でも数百 ms 単位で温度が上下するため、ファンカーブの反応を遅らせる設定が有効
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