ToolsInventor
Inventor Vault で他人のファイルをローカルだけで編集する
Vault からチェックアウトせず取得し、ワークスペース外にコピーして編集することで Vault に影響を残さない手順
要点: Vault からは「チェックアウトせずに Get」→ ワークスペース外に Pack and Go で持ち出し → コピー側を Inventor で編集する。これで Vault リポジトリには一切書き戻らない。
最短手順
- Vault Client を開く → 対象ファイルを検索
- 右クリック → Get / Get Latest Version (Check Out のチェックは外す)
- Inventor を起動 → 該当ファイルを開く → File → Save As → Pack and Go
- 出力先を Vault ワークスペース以外 (例:
C:\Users\<name>\Desktop\sandbox\) にする - 元ファイル (
.iamを含めた参照ツリー全部) がまとめて出力される - コピー側を開いて自由に編集・保存
Vault Client で操作したファイルは自動で参照が張られるので、ワークスペース外にコピーしない限り「間違えて Check In」する余地が残る。Pack and Go で切り離すのが確実。
なぜ「開いて Save As」だけでは危ないか
Vault のワークスペース (workspace) 配下にある .iam / .ipt は Vault と紐付いている。編集して保存すると:
- Vault は「Read-only」フラグを付けてローカルを保護する
- しかし Inventor は保存時にこの Read-only を外して上書きしてしまう (Autodesk KB)
- 結果ローカルと Vault が乖離し、後で Get / Refresh すると変更が全部消える
- 逆に間違えて Check In すると他人の版を上書きする
つまり Vault ワークスペース内に居る限り「Vault に影響ゼロ」は保証されない。
3 つのやり方の使い分け
| やり方 | Vault への影響 | 参照 (Assembly) | 使いどころ |
|---|---|---|---|
| Pack and Go でワークスペース外にコピー | ゼロ | 全部束ねて出る | 他人の設計を触ってみたい・派生検討 |
| Copy Design (Vault Client) | Vault 内に新ファイル作成 | 参照付け替え可 | 派生を正式に Vault に残したい |
| チェックアウトして編集 | Check In すれば反映 | 通常運用 | 正式に修正を戻すとき |
「見て編集して捨てる」用途なら Pack and Go 一択。
参照付き Assembly の注意
- 単体の
.iptなら Save As だけで足りるが、.iamは参照する.ipt,.iam,.idwすべてを同時に持ち出さないと開けない - Pack and Go は File → Save Copy As → Pack and Go から起動 (Vault 環境が有効だとリボンに直接ボタンが出ることも)
- 出力時に Copy referenced files を必ずオン
- Skip libraries はデフォルト ON でよい (標準部品は環境側で解決される)
もしうっかりワークスペース内で保存してしまったら
Hagerman の解説にある 3 択:
- Vault を正とする: Vault Client で対象を右クリック → Get Latest Version で上書き取得。ローカル変更は捨てられる
- ローカルを正とする: Vault で Check Out → Check In で戻す (他人と共有中の版なら要相談)
- 別ファイル化: Autodesk Design Assistant で参照を張り替えて別名保存 → Vault に新規登録
「触ってみただけ」なら 1 を選ぶ。
関連
参考
- Open Files from a Vault (Autodesk Help)
- Inventor removes the read-only flag to locally updated files that are not checked out (Autodesk KB)
- Oops! I Edited Files Out of Turn (Hagerman)
最終更新: