Control
減速機付き MIT モードの停止後残留振動
関節剛性 = Kp·N² で効く・Kd に上限がある・停止後の 1〜3 Hz 振動の見分け方 (飽和リミットサイクル vs 低減衰モード) と対策の順番
要点: 減速比 の先に MIT モードのモータを置くと、関節側の剛性は 、減衰は になる。 を 1 → 3 にすると同じ で剛性が 9 倍になり、 はプロトコル上限で頭打ちのため減衰比が下がる。停止後に数 Hz で揺れて数秒かけて収まるなら、まず を下げ、次に軌道の加速度・躍度を下げる。
数字 / 式
関節側から見たインピーダンス (モータ角 関節角、関節トルク モータトルク):
剛体モードの固有角周波数と減衰比 (関節側慣性 ):
を にすると は 倍。 に上限がある場合、減衰を稼ぐ手段は を下げることしか残らない。
RobStride の operation-control フレームの量子化範囲 (protocol 実装値):
| フィールド | 範囲 |
|---|---|
| 0〜500 | |
| 0〜5 |
が 5 で飽和するため、 を上げるほど が下がる。
停止後の振動から減衰比を出す (対数減衰率):
例: 振幅 0.16° → 0.03° に 6 周期で減衰 → 、。
見分け方 (bag から)
| 症状 | 原因 | 判定 |
|---|---|---|
| 位置誤差は小さい (0.1°) のにトルクが ±数 N·m で振れる | が大きすぎる | トルク振幅 ≈ 位置振幅 になっているか計算で一致 |
| トルクが上限に張り付いたまま符号反転を繰り返す | トルク飽和のリミットサイクル | 上限 の割合が高い (数十 %)。上限を上げるか を下げる |
| 振動周波数が剛体モード推定 () より明らかに低い | バックラッシ + 構造コンプライアンスの低次モード | モータ速度はほぼ 0 でも位置がバックラッシ幅で往復する |
剛体モードが 6 Hz と推定されるのに 2 Hz で揺れるなら、構造側 (ベルト・カップリング・軸受台座) の剛性が支配している。ソフトでは励振を減らすことしかできない。
対策の順番
- を下げる (1/3 程度)。静的偏差は に反比例して増えるが、0.1° オーダーなら実用上問題ない
- 軌道生成の最大加速度・躍度を下げる (例: 加速度 10 → 4 rad/s²、躍度 100 → 30 rad/s³)。停止時のステップ状トルクが低次モードを叩くのを避ける
- トルク上限は「飽和リミットサイクル」のときだけ上げる。低減衰モードの揺れには効かない
- 残るなら機構側 (バックラッシ・構造剛性)
・ は多くの実装で起動時読み込みなので、変更後はノード再起動が要る。
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