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電線の最小曲げ半径の基準
固定配線の最小曲げ半径は規格で外径の 3〜10 倍. 電線の品番のデータシートがあればそれが優先. 規格ごとの倍率と使い分け
要点: 曲げ半径は「外径 × 倍率」で決める. 倍率は規格で 3〜10 倍. 使う電線のデータシートに値があればそれを使う.
倍率の一覧
| 出所 | 対象 | 最小 | 推奨 |
|---|---|---|---|
| NASA-STD-8739.4 (ハーネスの表) | 10 AWG 以下の電線のハーネス (同軸・光ファイバ無し) | 外径 × 3 | 外径 × 10 |
| NASA-STD-8739.4 (同) | 同軸・光ファイバ入り, または 8 AWG 以上の電線を含むハーネス | 外径 × 6 | 外径 × 10 |
| SAE AS50881 (航空機) | ハーネス | 一番太い電線の外径 × 10 | |
| SAE AS50881 / ASTM F2639 | 同軸ケーブル | 外径 × 10 / 外径 × 6 | |
| シリコン被覆線 UL 3135 (Letronic) | 単線 | 外径 × 5 | |
| シリコン被覆線 (Alpha Wire, 12 AWG) | 単線 | 外径 × 10 |
- 例: 外径 4 mm の線は, 3 倍で 12 mm, 5 倍で 20 mm, 10 倍で 40 mm
- IPC/WHMA-A-620 (ハーネスの製作基準) にも曲げ半径の表がある. 本文は有料で, 倍率は確認していない
- 航空機の規格 (AS50881) は振動と長い寿命を前提にしていて, 倍率が大きい
使い分け
- 品番が決まっていれば, その品番のデータシートの値を使う. 同じ 12 AWG のシリコン線でも 5 倍と 10 倍がある
- 品番が決まっていない固定配線は, 細い電線 (10 AWG 以下) の束なら 3 倍が規格の下限
- 動く所 (ケーブルキャリア, 関節をまたぐ所) は繰り返し曲げの値を使う. 固定配線の値より大きい. データシートで「固定」と「可動」を分けて書く品番が多い
- 下限を破ると, 曲げの外側で被覆が伸び, 内側で潰れる. コネクタの根元に引っ張りがかかる. シールド線はシールドの効きが落ちる (根拠: Lectromec)
関連
出典:
- NASA workmanship: bend radius table (NASA-STD-8739.4)
- Lectromec: Minimum Bend Radius as Applied to Wire System Degradation
- Wiring Harness News: AS50881 の同軸の 10 倍
- Letronic: Silicone UL 3135
- RS: Alpha Wire silicone hook-up wire 12 AWG
最終更新: